夏の朝、水面に静かに浮かぶ大輪の蓮の花。その神秘的な美しさに毎年多くのカメラマンが魅了されます。

実は、茨城県南・土浦〜かすみがうら周辺は、日本一のレンコン産地として知られるだけでなく、初夏から夏にかけて蓮の花の絶景が広がるエリアでもあります。
この記事では、茨城の蓮スポットと見頃情報、蓮の花を楽しむためのヒントをまとめました。

茨城がレンコン(蓮根)日本一の産地である理由

そもそも、なぜ茨城でこれほど蓮の花が見られるのでしょうか?
茨城県は、レンコン生産量が全国第1位(農林水産省作物統計 令和5年産)。

なかでも霞ヶ浦周辺は、豊富な水と低湿地帯という恵まれた土壌条件が、美味しいレンコンを育てるのに適した環境です。以前からこのエリアでは水害による稲作の被害が絶えず、稲作に代わる作物として「レンコン栽培」が発展してきた歴史があります。
土浦市とかすみがうら市の2市だけで、県内のれんこん作付面積の約50%を占めるほど。東京市場では、れんこんの9割が土浦市産ともいわれています。
その蓮田に夏になると咲き誇る白い花たちこそが、茨城県南の夏の風物詩です。

蓮の花の基本情報:見頃・見どころのコツ

蓮の花の魅力を最大限に楽しむために、まず基本的な知識を押さえておきましょう。

見頃時期

蓮田(食用れんこん畑)の花:7月下旬〜8月上旬ごろ
花蓮園(観賞用):7月上旬〜中旬が最盛期

おすすめの観賞時間帯

蓮の花は朝7時ごろから開き始め、午前中には花弁を閉じてしまいます。

最も美しく、香りも豊かな状態は開花2日目。花の命はわずか4日間という、はかない存在です。絶景を見たいなら早起きが必須。夏の早朝、霞ヶ浦の湖面に朝霧が漂うなか咲く蓮の花は、格別の美しさです。

茨城・蓮の花の主要スポット

1. 霞ヶ浦沿岸の蓮田(土浦市・かすみがうら市周辺)

見頃:7月下旬〜8月上旬

霞ヶ浦の西岸一帯には、広大なハス田(食用れんこん畑)が広がっています。レンコン用のハスの花は白色が基本。遠くに筑波山を望みながら、一面に広がる白い蓮の花の海は、他ではなかなか見られない絶景です。多くのアマチュアカメラマンが毎年訪れる撮影スポットとしても知られています。

マナーのお願い
蓮田は農家の方が丹精込めて育てる「農地」であり、観光地ではありません。田んぼの敷地内に立ち入ったり、農道への無断駐車をするなど、農家の方に迷惑をかける行為は絶対にやめましょう。道路や公道から景色を楽しむのが基本マナーです。

 

2. 霞ヶ浦総合公園 花蓮園(土浦市)

見頃:7月中旬

土浦市大岩田にある霞ヶ浦総合公園の「花蓮園」は、関東有数のハス見本園として知られる観賞スポットです。
園内では、区画された蓮池に約80種、さらにハス鉢には200種類を超える花ハスが栽培されています。日本産はもちろん、中国・ベトナム・アメリカ・ロシアなどの珍しい品種も多数。土浦市在住のハス育種家・橋本輝彦氏が手がけた品種の多くは流通しておらず、ここでしか見られない貴重な蓮も多いとのことです。
ネイチャーセンターでは「霞ヶ浦総合公園のハナハス図鑑」(無料)をもらえるので、花の名前を確認しながら楽しめます。

  • 住所: 茨城県土浦市大岩田145 霞ヶ浦総合公園内
  • アクセス: JR土浦駅からタクシーで約10分
  • 問合せ: 土浦市ネイチャーセンター 029-826-4829

3. 利根親水公園(利根町)

見頃:7月上旬~中旬

茨城県北相馬郡利根町の「利根親水公園」は、きらめき池を中心とした水辺の公園で、古代ハスの名所として有名です。面積約1.6ヘクタールの園内には木道が設けられており、池の中央からハスを間近で眺めることができます。
古代ハスの薄紅色の大輪が池一面に咲き広がる光景は圧巻。スイレン・カキツバタ・ノハナショウブなど、他の水生植物も同時期に楽しめます。

  • 住所: 茨城県北相馬郡利根町大字中谷1628
  • アクセス: 関東鉄道竜ケ崎線「竜ケ崎駅」からタクシーで約15分

4. 守谷城址公園(守谷市)

見頃:6月下旬〜7月上旬

守谷市松並にある守谷城址公園では、**古代ハス(大賀ハス)**が育成されています。大賀ハスとは2000年以上前のハスの実から育てられた古代ロマンあふれる品種で、鮮やかなピンクの大輪が特徴。
食用れんこんの花が「白」なのに対し、古代ハスは「ピンク色」。その違いを比べながら蓮の花めぐりをするのも楽しみ方のひとつです。蓮の他にも守谷沼でアサザやスイレン、春には桜並木も楽しめる自然豊かな公園です。

  • 住所: 茨城県守谷市松並1195

自転車(サイクリング)で蓮の季節を楽しもう

茨城県南エリアは、サイクリングコースが充実している地域でもあります。霞ヶ浦のほとりを走る「霞ヶ浦サイクリングロード」は、湖と田園風景を眺めながら走れる人気コース。蓮の季節(7〜8月)には、その沿道でも蓮田の風景が楽しめます。
蓮田の路地をのんびりサイクリングしながら、蓮の花に出会う旅。早朝の涼しいうちに出発して、開花した蓮を見ながら進む朝ライドは特におすすめです。

帰りは産直へ!レンコンを買って帰ろう

せっかく日本一のレンコン産地を訪れたなら、ぜひ地元の産直(直売所)に立ち寄りましょう。

JA水郷つくば農産物直売所「サンフレッシュはすの里」(土浦市)

「はすの里」の名前の通り、レンコンに関する加工品が充実しています。レンコン味噌・レンコンめん・レンコンケーキ…と「ハス尽くし」のラインナップ。


注目は「レンコンまん」! ほっくりとしたレンコンの食感が活きた名物です。ぜひ現地で味わってみてください。
日曜日には「はすの実工房」(かすみがうら市)のお惣菜も並ぶので、休日に訪れるのがおすすめです。

  • 住所: 茨城県土浦市木田余3140
  • 営業時間: 9:30〜18:00(11〜2月は17:30まで)
  • 定休日: 無休(お盆・年末年始除く)

産直で「ハスの実」に出会えるかも!
スーパーではまず見かけない「ハスの実」が、産直では入荷していることも。ほくほくとした食感でおやつ代わりにもなるハスの実は、レンコン産地ならではの逸品です。見かけたらぜひお試しあれ。

まとめ

スポット 見頃 特徴
霞ヶ浦沿岸の蓮田(土浦・かすみがうら) 7月下旬〜8月上旬 白い蓮の花が一面に広がる食用れんこん畑
霞ヶ浦総合公園 花蓮園(土浦市) 7月中旬 200種超の花ハスが楽しめる関東有数の見本園
利根親水公園(利根町) 7月上旬〜中旬 古代ハスが木道から間近に楽しめる
守谷城址公園(守谷市) 6月下旬〜7月上旬 ピンクの大賀ハス・他スポットより早い見頃

蓮の花の命は4日間、そして咲いている時間は午前中だけ。だからこそ、早起きして出かけた人だけが見られる絶景があります。今夏は茨城県南エリアへ足を運んで、日本一のレンコン産地が育む、初夏の蓮の花を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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もちこ
茨城→東京・千葉→茨城と戻ってきたアラフォー茨城県南民「もちこ」です。Uターンで戻ってきたら茨城県南がおしゃれなスポットになっててビックリ!県南のおすすめスポットや地域情報などをまとめたブログをコツコツ作成中です♪日本一福袋を買っている気がする「福袋ブロガー」でもあります。